朝顔は丈夫そうだし、ちょっとくらい暗い場所でも大丈夫だろう、なんて思っていませんか?
じつは、日当たりの良さで、葉や花の色、枚数、株の育ち方が、大きく変わります。日当たりが良すぎても、悪すぎても、朝顔にとっては過酷な環境になってしまうことがありますよ。
今回は、日当たりの良し悪しで変わる、朝顔の育ち方について解説します。
日当たりの対策をしっかりと行い、元気な朝顔を育ててくださいね。
朝顔の日当たりが良すぎるときの育ち方や注意点
日当たりが良すぎる場所での育ち方
日光が1日中当たる場所では、葉や茎はたくましく育ち、葉や花が、厚く、しっかりとして、濃い色になります。
ただし、日当たりが良すぎると、葉がごわごわしてくることがあります。
とくに強い西日に当たり続けると、乾燥してしおれたり、葉が枯れ落ちてしまったりすることがあるので、注意が必要ですよ。
午前中の日当たりがおすすめ
種をまく時は、日当たりが良い場所がおすすめですが、絶対に、1日中日光があたる場所である必要はありません。
もし、午前か午後どちらかしか日光が当たらない場所しかないなら、午前中に日が当たる場所に、種まきするのが良いでしょう。
育て方のポイント
発芽後は、日当たりの良い場所で、かつ西日を避けて管理しましょう。
プランターなら、西日が当たる時間になったら、移動してあげるのも良いですね。
地植えなら、すだれやよしずなどを利用して、木陰になるようにします。
朝顔の日当たりが悪すぎるときの育ち方や注意点
日当たりが悪い場所での育ち方
たくさんの花をつける朝顔は、太陽光を原料に、光合成により多くのエネルギーを作る必要があります。
日当たりが悪い場所で育てると、必要なエネルギーを合成できないので、葉や花が薄く、数が少なかったり、茎がひょろひょろと徒長して貧弱になったりします。
また、葉や花の色も薄くなりますよ。
病害虫の危険が増えやすい
日当たりの悪い場所はジメジメしていて風通しが悪いことも多く、害虫や病気などのリスクにさらされやすくなります。
せっかく種をまいて発芽しても、ダンゴムシなどの害虫に食べられてしまうかもしれませんね。
育て方のポイント
日当たりの悪い場所に、いきなり種をまかないようにしましょう。
種まきポットなどで苗をある程度育ててから、プランターや地面に植え付けると良いですよ。
園芸店やホームセンターでも、苗を購入することができます。
葉や茎がある程度生育していれば、少ない光でもエネルギーを作ることができますので、暗めの場所でも耐えて育ってくれるでしょう。
朝顔の日当たりは置く場所でどう変わる?ベランダでの育ち方の違い
ベランダが南、東向きの場合
朝顔にとっては理想的な向きと言えます。
しっかりと光合成できるので、葉や茎が健康に育ち、濃い黄緑色になります。
花数も多く、発色の良い綺麗な花を咲かせますよ。
南向きの場合、午後からの日差しが強くなることがありますので、必要に応じて日陰を作ってあげましょう。
東向きでは、午前中の日当たりが貴重です。
プランターの場所や高さを調整して、少しでも長い時間日光に当てると良いですね。
ベランダが北、西向きの場合
朝顔にとっては少し工夫が必要な向きと言えます。
北向きで光が当たりにくい環境では、茎がひょろりと徒長して、葉や花の厚みは薄く、数が少なくなる傾向があります。
葉と花の色も、薄くなります。
ベランダの壁の高い位置に、プランターを配置するなどして、なるべく外の明るさに当て、風通しを良くしましょう。
西向きでは、強い日差しにあたり、葉が焼けてごわごわになったり、黄変したりすることがあります。
日差しをカットする園芸用の遮光ネットで、光の強さを調整すると良いですよ。
朝顔の日当たりの時間はどれくらいが適切か?
株の大きさにもよりますが、6時間以上の日照時間があるのが理想的です。
ベランダや庭の向きなどにより、長時間の日当たりが確保しにくい場合は、できるだけ午前中に、日光に当てるようにしましょう。
朝顔は、日の出とともに開花しますので、朝日がとても大切です。
朝顔の日当たりについてのまとめ
朝顔は熱帯出身の植物なので、高温と日当たりの良い場所が大好きな植物です。
ですが、日本の西日はとても強く、長時間当ててしまうと枯れる原因となることがありますので注意しましょう。
西日以外は、日当たりが良いほど、株や花の色が濃く、たくましく元気に育ちます。発色の良い花がたくさん咲きますよ。
半日以上日光が当たる場所なら、健康に育てることができますが、1日のうち1、2時間しか当たらないという場合や、壁に囲まれた暗い場所などの場合には、株は貧弱で色は薄く、花も少なくなってしまいます。
病害虫にも注意を払う必要が出てくるでしょう。
朝顔の特性を生かし、適した環境で育ててあげると、手間いらずで、大きく元気に育てることができますね。
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