クワガタの飼育には様々な注意が必要です。クワガタが弱っているときは、飼い主が適切な手当てを施すことで、元気を取り戻すことも可能です。
弱ったクワガタを元気にする方法は以下になります。
・水分を補給する
・栄養を与える
・適切な温度管理
・適切な餌を与える
・湿度管理をする
・直射日光を避ける
・むやみにいじらない
・朽ち木や木の枝を置く
・こまめに観察する
本記事では、クワガタが弱っているサインや、弱ってしまったクワガタを復活させる方法について解説します。
また、湿ったティッシュを使った方法についても詳しく説明します。
飼い主の正しい知識と適切な手当てにより、クワガタの健康を維持することが可能なので、是非参考にしてください。
弱ったクワガタを元気にする方法(弱ってるクワガタを仮死状態から復活させる方法)

↑写真のクワガタは我が家で飼っているオオクワガタのオスです。
弱っているクワガタを元気にするための方法として、以下のような手順が考えられます。
水分を補給する
クワガタが弱ってしまって仮死状態に陥ってしまった場合、まずは仮死状態からの回復を促す必要があります。
そのためには、水分と栄養分を補給することが重要です。
クワガタに水を与える際には、湿ったティッシュや紙タオルなどに水を含ませ、その上にクワガタを置く方法が良いでしょう。
適切な餌・栄養を与える
クワガタが弱っている場合には、適切な餌を与えることも大切です。
果糖などの糖分を含むシロップや、蜂蜜を水に溶かしたものを与えることも効果的です。
また、我が家は昆虫ゼリーやバナナを与えています。
特にバナナにはたんぱく質が含まれていて栄養が豊富なので、弱ったクワガタに与えていました。
ただ、好みがあるので食べない個体もいましたので、一度与えてみて様子を見て下さい。
また、昆虫と言えばスイカを思い浮かべる方もいるかと思いますが、スイカやメロン等の水分が多い果物や野菜は、下痢をして弱らせる原因になるので与えないようにして下さい。
バナナはそのまま置いておくと、土まみれになったり、コバエが寄ってきて不衛生なので、必ず毎日取り換える事をおすすめします。
過剰な餌は腐敗し、病気の原因になることがあります。
我が家は羽化不全のカブトムシにバナナを毎日与えていましたが、10月上旬まで長生きしてくれました。
また、昆虫ゼリーのフタをすべてはいであげると、ゼリーが乾燥しやすくなるため、カッターで十字に切っておいておくと乾燥も防げる上に、衛生面でもおすすめです。
温度管理を行う
クワガタが弱る原因の1つとして、適切な温度管理ができていないことが考えられます。
クワガタが快適に生活できるのは25℃前後です。
人間が快適に生活できる温度とほぼ一緒です。
クワガタがいる環境の温度が低すぎる場合には、暖かい場所に移動させたり、ヒーターやランプを使って温度を上げることが必要です。
逆に温度が高すぎる場合には、クーラーを使って部屋を冷やすことが大切です。
その他にも、クワガタは急な温度変化にも弱いため、エアコンやヒーターはつけっぱなしで温度を一定に保ってあげましょう。
また、以前、昆虫専門店に行って店長さんに伺ったとき、クワガタやカブトムシ等は寒すぎると餌が食べられなくなるので、温度管理は大切とお話されていました。
なので、夏の暑い日はエアコンの効いた部屋や、冬の寒い日は暖房が効いた部屋というように、人が暮らす環境の元に置いてあげる事が大切です。
湿度を整える
クワガタが弱ってしまった原因として、環境が不適切であることが考えられます。
クワガタが生息する環境は、風通しの良い場所、虫食いの少ない場所などが良いです。
なので、窓を適度に開けて湿度を調節し、土は適度に霧吹き等で湿らせることが大切です。
また、環境を清潔に保つことも大切です。クワガタがいる容器は、定期的に清掃して、菌や病原菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
直射日光の当たる場所に飼育ケースは置かない
クワガタはもともと夜行性の昆虫です。
なので、昼間は土や朽ち木の下にもぐって寝ていることが多いですが、直射日光が当たる場所での飼育は避けましょう。
特に夏場は高温になるので、クワガタにとってはストレスになります。
家の中で直射日光の当たらない場所での飼育が大切です。
クワガタをむやみにいじらない
特に子供さんがいる家庭だと、クワガタに興味をもち触ってしまいがちですが、クワガタが弱ってうごけないときは、そっとしておいてあげる事も大切です。
特にクワガタは夜行性で昼間はじっとしていることが多いので、昼間に無理にいじるのはストレスを与える事になります。
朽ち木や木の枝を置く
クワガタは転倒してひっくり返ってあおむけになると、弱っている場合はなかなか起き上がる事ができません。
なので、ひっくり返ってしまったときに自分で捕まって元に戻れるように朽木や木の枝などを置くことが大切です。
元気なうちは、転倒しても自力で元に戻る事ができますが、弱っているとなかなか戻れず、ひっくり返ったままジタバタして余計なエネルギーを消費して、もっと弱ってしまいます。
こまめに観察する
我が家の場合ですが、実際に、クワガタは弱ってくるとひっくり返った場合は、朽木や木の枝があっても自力で戻れない事が多いです。
なので、できるだけ傍らで見守り、転倒するたびに元に戻してあげていました。
体調をこまめに観察して様子を見る事も大切です。
クワガタが弱ってるサインは動きが鈍い?ずっと動いてる、落ち着かない、潜らないのか解説!
クワガタが弱っている場合、そのサインとして以下のようなものが挙げられます。
動きが鈍い
弱っているクワガタは、元気がなく動きが鈍い傾向があります。餌に対しても反応が悪く、手元でじっとしていることが多いでしょう。
ずっと動いている、落ち着かない
一方で、弱っているクワガタは、不安定な状態にあるため、ずっと昼間動き回る行動や、落ち着かない様子を見せることがあります。
我が家はクワガタではありませんがカブトムシは、天国へ行く直前はずっとケージの中をグルグルと動き回っていました。
逆に虹色クワガタも飼っていましたが、天国へ行く前は土に潜れずじっとうずくまりそのまま天国へいきました。
なので、そのクワガタによりじっとしていたり、落ち着かなかったりあるかと思います。
潜らない
クワガタが弱っている場合、潜ることができなくなっていることがあります。弱っているために、潜るために必要な力がなくなってしまっていることが考えられます。
以前ニジイロクワガタ(虹色クワガタ)を飼っていましたが、オスは土の上で無くなっていました。
また、ニジイロクワガタのメスはオスより長生きしまいたが、しょっちゅう潜っていたのが潜らなくなり、土の上でなくなっていました。
なので、上記のようなサインが見られた場合には、まずは環境を整え、栄養バランスの良い餌を与えることが重要です。
また、温度管理にも注意が必要です。弱っているクワガタには、安定した環境で適切なケアをすることが大切です。
クワガタの口髭が出たままは死亡の確認?

クワガタの口髭が出たままで死亡が確認されることはありません。
クワガタの口髭は、生きているクワガタにも出ていることがありますし、死んでいるクワガタでも出たままの場合があります。
ただし、クワガタが死んでいる場合、口髭が出たままの状態がしばらく続くことがあります。
この場合、他の死亡の兆候と併せて判断することが重要です。
具体的には、動かなくなったり、体が硬直したり、腐敗臭がするようになったりすることがあります。また、触ってみても反応がない場合も死亡の可能性が高いです。
クワガタが死んでいる場合には、死亡してから時間が経つと腐敗してしまうため、できるだけ早めに対処することが大切です。
死亡したクワガタを処理する場合には、手袋をして、紙や布で包んで捨てるか、適切な方法で処理することが望ましいです。
クワガタが死ぬときは土の中か解説!
クワガタが死ぬときは、必ずしも土の中で死ぬとは限りません。
クワガタは、野外では木の上や地上で生活しており、飼育下でも土の中で生活する種類と、木の上や地上で生活する種類があります。
したがって、死亡した場合の状況は、飼育下での環境や管理方法によって異なることがあります。
一般的に、クワガタは死亡すると、その場で死亡することが多いです。死亡したクワガタは、そのまま地上や飼育ケースの中で横たわっていることが多いです。
土の中で死亡する場合もあるかもしれませんが、それは特別なケースに限られる可能性があります。
死亡の確認は、まずは手に乗せても全く動かない、口髭が動いていない等、確認後1日はそのまま放置して下さい。
クワガタが死亡した場合は、国産の場合は自宅の庭や、自宅の植木鉢の中に埋める等、適切な方法で供養することが大切です。
クワガタの突然死の原因を解説
クワガタの突然死の原因は様々ですが、代表的な原因としては以下のようなものがあります。
- 餌や水分の不足
クワガタにとって、適切な栄養や水分は生命維持に必要不可欠です。
十分な量や質の餌や水分が確保できていないと、体力が低下し、最悪の場合は死に至ることもあります。 - 温度や湿度の異常
クワガタは、一定の温度や湿度の範囲内で生活しています。
飼育環境がこれらの条件を大幅に上下させると、体調を崩して死に至ることがあります。 - 環境のストレス
クワガタは、自然の中で暮らす昆虫ですが、飼育環境ではストレスを感じることがあります。
例えば、飼育スペースの狭さや不適切な照明などがストレスの原因となり、体調を崩して死に至ることがあります。 - 病気や感染症
クワガタには、様々な病気や感染症が存在します。これらに感染すると、体調を崩して死に至ることがあります。
特に、不適切な飼育環境や栄養管理は、免疫力を低下させ、病気や感染症にかかりやすくなる原因となります。 - 繁殖期のストレス
クワガタは、繁殖期にはストレスを感じやすく、交尾や産卵による体力の消耗が大きいため、突然死することがあります。
以上が、クワガタの突然死の代表的な原因です。飼育環境や管理方法を適切に行い、健康管理を徹底することが、突然死を予防するために重要です。
まとめ
クワガタは手間暇をかけて飼育すれば、繁殖や育成などの楽しみを味わうことができます。
しかし、飼育に不慣れな方や、健康管理に気を付けないと、クワガタの健康状態が悪化してしまうこともあります。
そんな時には、クワガタの体調をしっかりと観察し、適切な手当てを施してあげることが必要です。
弱っているサインを見逃さず、適切な対処法を行うことで、クワガタを元気に復活させることができます。
本記事では、クワガタの体調不良に対する対処法や、湿ったティッシュを使った復活方法について詳しく解説しました。
クワガタを飼育する際には、健康管理に十分な注意を払い、飼育環境や餌などにも注意を払い、愛情を持ってしっかりと育成することが大切です。
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